ある時は絵コンテを描き、またある時は字コンテを書く

 

「絵コンテの描き方を教えて欲しい」

こんなふうに頼まれることがとても多いです。
しかし、「絵が描けないから自分には無理だ」と諦めモードになる方も多いのが寂しい。

 目次
  • まずは字コンテがオススメ
  • 絵コンテのレベルは5段階
  • 字コンテの限界
  • 描くのか、書くのか、それが問題だ
  • まずは字コンテがオススメ

    そこで、絵コンテを描いてみたい方に、最初にオススメしているのが、<字コンテ>というものです。
    絵コンテが絵を描いて表現するのに対し、字コンテは字を書いて表現します。

    実際に僕が書いた字コンテがこちらです。

    どこでカットするか、シナリオに線を引き、それぞれどう撮るかをメモ書きしていきます。

    ちょっと字が汚いのが恐縮ですが、
    「2人の全身が入るように」
    「顔のUP」
    「S(登場人物の略称)の横姿」
    といった文字が書いてあります。

    撮影当日は、このメモを見ながら、「2人の全身が一つの画面内に入るようにカメラは引いて」などと指示を出すわけですね。

    絵コンテのレベルは5段階

    ところで、絵コンテには、レベルがあると考えています。
    僕の中の定義では次の5段階。

    レベル1:自分のアイデアをメモする
    レベル2:カメラマンと共有する
    レベル3:人を口説く
    レベル4:提案して人を動かす
    レベル5:絵コンテだけで人を魅了する

    僕は普段、レベル1〜4の範囲で絵コンテを描き分けています。
    (レベル5は見果てぬ夢です)

    レベル1の自分のアイデアをメモするだけなら、絵コンテを描かなくても字コンテで十分、なんてことも多いんですね。

    絵を描くのが苦手、抵抗がある、という人も、
    字なら書けるぞ、なんて希望が持てませんか?

    字コンテの限界

    もう一つ字コンテを見てみてください。

    会話シーンで、細かく線が引かれ、カット割りが多いのが分かります。左上に「ややパン」というメモが見えますでしょうか。
    パンというのは、三脚に載せたままのカメラを、右や左に回転して動かすこと。

    何度も書きますが、あくまで「レベル1:自分のアイデアをメモする」ために書いたもの。
    他人に見せることを目的にしていないので、悪筆はお許しください。

    描くのか、書くのか、それが問題だ

    絵コンテか、字コンテか。

    自分が監督兼カメラマン、というような一人で完結する撮影なら、どっちでもいいんじゃないかなと思います。

    一方で、見せる相手がいるなら、絵コンテでも字コンテでも、何かしらあった方が便利でしょう。
    コミュニケーションが円滑になります。

    どうやって伝えるか。
    一度考えてみてはいかがでしょうか。

    【PR】


    さいたまのホームページ制作運用定額プラン2x2(ツーバイツー)のご案内


    長尺動画制作パッケージのご案内│新浦和映像