「観る」ファンが増えそうな、5Gのクラウドゲーム

みなさんこんにちは。むらたてつろうです。
5G登場で、ゲーム業界にもイノベーションが起きそうです。

その皮切りに、グーグルが今年の3月にStadia(スタディア)を発表しクラウドゲーム戦争が勃発しました。
スタディアの特徴は、専用のゲーム機や高性能のパソコンなしで大作ゲームが遊べることです。グーグルのデータセンタ上でデータの処理が全て行われるため、スマートフォンや一般的なパソコンなど画面があればOKなのです。

そんなグーグルのクラウドゲーム業界への参入ですが、クラウドゲームはこれまで大きなヒットはありませんでした。
その原因の一つが通信の遅延による動作障害です。しかし5Gで「超高速」「低遅延」が実現し問題は大幅に解消されることになりました。
今後はグーグル以外の企業も続々と参入してくると思われます。

では5Gが普及すれば、クラウドゲームのプレイに支障はないのでしょうか。
実は5Gで基地局と端末の通信は速くなりますが、データセンターとの通信が速くなるわけではないのです。
そんな中、頭一つリードしているのが、新規参入したグーグルです。
グーグルは世界20地域にクラウド拠点をもっています。自前で光ファイバーケーブルを敷設しており、自社のデータセンターとつながった「エッジノード」と呼ばれるデータ処理設備を7500箇所以上有しています。エッジノードはユーザーに物理的に近い場所に設置されており、基地局とも距離は近いです。このエッジノードとデータセンターを使って効率的に処理し遅延を抑えます。またスタディアの発表に際して、データセンターのサーバー性能も強化されました。新たな画像処理半導体(GPU)を開発したことで、ソニーやマイクロソフトのゲーム機の処理能力を大幅に超えました。さらにグーグルは「ユーチューブ」と連携しゲーム実況動画からボタン一つで対戦に加われる機能を検討しているそうです。

グーグル一人勝ちかどうかは??

流れ的にグーグルの一人勝ちになっていきそうですが、そうでもないようです。
グーグル自体はゲームソフトを持っていないため、ソフト会社から家庭用ゲームの有力タイトルを買い集め、クラウドに移植をしています。
収益化はサブスクリプションを採用するそうですが、家庭用であったソフトをわざわざクラウドでお金を払ってやるのかどうか疑問です。
現時点の予想は、コアゲーマーやスマホゲーマーではなく、ライトユーザー(ハードを買ってまでゲームをやりはしないユーザー)がメインターゲットだと見られています。
ローンチは有力タイトルの提供のみとなりますが、ゆくゆくはスタディア上にクラウド専用のタイトルを増やしていくと思われます。
それらのタイトルがコアユーザーに認められ、利用者を引っ張ることができれば、既存のゲーム業界の本当の脅威となっていくでしょう。

低遅延で注目はAR

そして、データの低遅延が実現することで注目されているのが、ポケモンGOで有名になったAR技術。
ポケモンGOを開発したナイアンティック社のコードネーム「Neon(ネオン)」は、スマートフォン端末の画面を介して地面に落ちている光に近づいて回収、それをタップ操作で相手にぶつけてポイントを競うゲームです。光はARで再現されています。対戦者全員がその球を視認でき、実世界の物理的な障害物も情報として組み込まれます。

ネオンで求められるリアルタイムな体験の共有には、デバイスとネットワークがセンチメートル単位の正確なデータを大量にやりとりすることが必要です。
5Gに変わることで、低遅延はもちろんのこと、高速通信に加えて、一度に大量のデバイスを接続できるようになります。ARは5Gとの相性が良さそうですね。

「観る」が5Gにより加速しそう

非常に興味深い現象も起きつつあります。
それは、ゲームをしないノンプレイヤーの存在が増えているということです。
ではノンプレイヤーは一体何をするのか? ノンプレイヤーとは、他プレイヤーのゲームを視聴する人のことです。現在ではe-スポーツやプロゲーマーの応援をしています。
もはや自分がプレイすることだけが、ゲームの楽しみ方ではなく、エンターテイメントとして観て楽しむ時代がやってきました。
そしてその「観る」が5Gにより加速しそうなのです。先ほどユーチューブのゲーム実況の話を出しましたが、現在ゲーム実況の視聴者は毎日2億人以上だと言われています。
令和の子供が成人を迎える時には、野球やサッカーの代わりに、ビールを片手にゲーム実況を観戦。そんな社会になっているか
もしれないですね。

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