日本のウェブサイトは海外のデザイナーから見て、「古臭い」と言われることがよくあります。
そう言われるときによく引き合いに出されるのが下の図のようなポータルサイト(Yahoo!)のデザインの違いで、確かに見比べてみると日本のサイトのほうがこじんまりとしていて、世界的なウェブデザインの潮流からは外れているように見えるのかもしれません。

 

Yahoo!.com(アメリカ)はシンプルなデザイン。

Yahoo.com

レスポンシブデザインで組まれている。

 

Yahoo!.co.jp(日本)は昔ながらのデザイン。

Yahoo!ウェブサイトPCとスマートフォンは切り分けて組まれている。

スマートフォンの普及によりレスポンシブデザインが一般的になり、そういったウェブサイトはだいぶ減ったようにも感じますが、なぜそういった指摘をされてしまっていたのか、私なりに考察してみました。

 

【原因1:日本語の特性】

デザインに馴染みやすいシンプルな見た目のアルファベット圏と、漢字やカナの混在する日本語圏では受ける印象が違うのは仕方のないことですが、複雑な日本語が視覚的にゴチャゴチャ見えるという側面はあるでしょう。また、以前は印象深いフォントをウェブサイトで使用するために強調したいテキストを「画像」で表現していたのですが、そういった歴史も古いと思われた原因のひとつかもしれません。

 

【原因2:リスクを避ける文化】

日本のビジネスシーンではリスクを避ける傾向が強く、「他社がこうだから自社もこうする」といった前例に倣うやり方が多く見られます。リスクを避けたいのは消費者も同様で、商品の情報や説明をじっくり吟味してから購入する傾向があります。そういったニーズに応えるあまり、ウェブサイトが情報過多になるということもあるようです。

 

【原因3:旧世代ブラウザへの対応】

日本のウェブサイトではユーザーを大事にしすぎて、ほんの少ししかいないユーザーのために旧型のパソコンや数世代前のブラウザに対応するといった傾向がありました。ユーザーを大事にすることは全く悪いことではないのですが、これによりウェブサイトの先進技術や流行を素早く取り入れられず、結果的にそれが古いという印象につながった部分はありそうです。

では、古いと呼ばれるページはダメなのか、使いづらいのか?という点については私はそうは思いません。日本のPC版のYahoo!トップページも必要な情報がひと目で俯瞰できて非常に便利だと思います。スマートフォン版においてはPC版とは全く違ったつくりになっていて、こちらも非常に見やすいと感じます。ただデザインが古いから、古いと言われるからという視点ではウェブサイトの正当な評価はできないのです。

古いと指摘されたからただ今風のデザインに変えるということではなく、変えたことでより見やすく、より使いやすいか?ということがデザインの本質なのではないでしょうか。